vol.227「選挙はスニーカーで戦う」

令和の断面

 衆議院選挙が始まった。
 10月27日が投開票日。
 みなさん、必ず選挙に行って、ご自身の権利を行使してください。
 何もしなければ、何も変わりません。

 私は日本維新の会の参議院議員(全国比例)なので、もちろん自党をアピールしたい気持ちはありますが、このコラムはそうしたことをする場でないことを十分承知しています。
 ですので、そんな不躾で無粋なことは考えていません。
 みなさん、お好きな政治家、この党に期待するというところに必ず投票をお願いします。

 さて選挙中にちょっとご紹介したいのは、候補者の足元についてです。
 今はほとんどの候補者が、スニーカーを履いて選挙戦を戦っています。
 日本維新の会で言えば、代表の馬場伸幸も幹事長の藤田文武も、スニーカーで全国を走り回っている。
 私も代表や幹事長と一緒に全国に応援に行っているが、それぞれの選挙区の候補たちもほとんどがスニーカーで動いている。
 たとえ、洋服がスーツでも足元はスニーカーなのだ。
 これは、政党に関係なく、今や選挙の常識になっていると言ってもいいだろう。

 なぜ、候補者がスニーカーを履くかと言えば、簡単な理由だ。
 一日中立ち続ける候補者にとって、足が楽だからです。
 しかも、駅前などで自分のチラシを受け取ってくれた人には、駆け寄って握手をする。その時のフットワークの良さにもつながる。

 かつては、駅前を走り回ったり、街宣車から降りて、手を振ってくれた方に挨拶に行ったりと言うことがなかったのだろう。
 いつからか、握手等直接のコミュニケーションが大事という選挙手法が主流になってきた。
 だから候補者は、いつでも走り出して有権者のところに挨拶に行く。
 もちろん革靴を履いている人もいるが、おそらくその靴がぴったりで動きやすいものなのだろう。

 最近では、ビジネスマンでもスニーカーを履いている人をよく見かけるし、また黒い革靴のようなカチッとした作りになっているスニーカーもある。

 またスニーカーがあらゆる場面で履けるという市民権を取ったおかげで、高級ファッションブランドも自社のスニーカーを出して、今まででは高額なスニーカーも人気を博している。

 とにかく足が楽で動きやすい。
 そこにスニーカーブームの大きな理由があるのだろうが、その機能性を考えると高齢化が進む我が国にとって、年配の方にもっともっとスニーカーを履いてもらうという政策が十分にあり得ると思う。
 それは健康増進につながり、医療費の削減になる。

 これは、選挙が終わったら、じっくり考えてみよう。

 スポーツの秋、食欲の秋、選挙の秋。
 みなさん、それぞれの秋を楽しみましょう。

 ※来週は休刊となります。

青島 健太 Aoshima Kenta
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。
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