令和の断面

【令和の断面】vol.171「ゴルフにハマっています」

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    「ゴルフにハマっています」

     最近ゴルフにハマっている。
     と言っても、毎週のようにラウンドしているわけではない。今年になってゴルフ場でプレーしたのは3回だけ。平日も週末も、なんだかんだと仕事があって、練習もできない。ただ、5年ぶりにゴルフを再開したのは、やっぱり健康を意識してのことだ。国会議員の仕事は、インドアばかり。たまには外に出て思いっきり球を打ちたい。そんな欲求がふつふつと湧き出てきて、またクラブを握ることにした。

     とは言え、長いブランクと練習不足もあって上達の気配はまったくない(笑)。
     思えば、今まで誰にもゴルフを教わったこともなければ、自分で勉強したこともない。まったくの我流で、あるいは本能のままにやってきたのだが、それではうまくなるはずもない。90台で回れれば、よしとしていたのだが、なんだか急にうまくなりたいと思いだしたのだ(笑)。

     しかし、そうは言っても前述のように練習場に行くこともままならない。
     そこで思い付いたのが、YouTubeでの研究だ。
     何気なく検索すると途方もないほどのレッスンがある。
     時間ができた時(気分転換)にこれらを何気なく見ていたら、ハマってしまった。

     「エッ、そうだったんだ!」という連続である。
     例えば、ゴルフでは基本的に左腕を伸ばして使う。
     これはドライバーでもアイアンでも同じである。
     伸ばして使う方が、腕とクラブの長さが一定なのでスイングの再現性が高くなるからだ。左腕を曲げてしまうと、その時のコンディションで打ち方が違ってしまう。

     「青島、そんなことも知らなかったのか?」と笑われてしまうが、野球をやっていたのでバットを振るように(腕を曲げて)スイングする方が、自分にとっては自然でストレスなく振れたのだ。
     しかし、そんなスイングをしていると、どこに飛んでいくのかは、その時の調子次第だ。
     そこで左腕を伸ばしてスイングしてみると、これが本当にしっくりくるのだ。
     ああ、これだったのかといまさらながらに発見したのだ(笑)。

     その他にも、アイアンは縦に振ること(ドライバーは横に振る)や、アプローチショットやバンカーショットの要領も「そうなんだ!」ということばかり。

     これまでなんでゴルフが上手くならないんだと思っていたが、ちゃんとした基本を学ばなければ、そりゃー無理でしょうってことに気が付いた。

     もちろん同じショットでも、人によって留意点が違うので、それぞれのスタイルがあって当然なのだが、その中で自分に合いそうなものを吸収、採用して自分らしいスイングを作っていく。
     その作業がおもしろくて、最近はゴルフにハマっているのだ。
    (もしかするとYouTubeにハマっているということか)

     今なら70台、いや80台で回れそうな気がするが、残念ながら実際のコースで試す機会がない。
     でもスポーツには、こうやって現場に行かなくても楽しむ方法もあるんだということが分かって、これはこれで新鮮な発見だ。
     早くコースに出たいな。
     もしこれで上手になっていたら、また報告しますね(笑)。

    青島 健太 Aoshima Kenta
    昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
    慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
    同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
    5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
    オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
    現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
    2022年7月の参議院議員選挙で初当選。
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