「クリケット議員連盟の誕生」
超党派の国会議員が集まり日本のクリケットを応援しようというクリケット議員連盟が11月30日に設立された。会長には、自民党の茂木敏充幹事長にご就任いただき、日本クリケット連盟の理事を務める青島も議連の幹事に入れていただいた。
英国発祥のクリケットの競技人口は3億人といわれ、サッカーには負けるものの世界第2位を誇っている。それだけの競技人口がありながら、クリケットがこれまで五輪競技でなかったのは、世界規模の国際大会やプロリーグが整備され、IOC(国際オリンピック委員会)の傘下に入らなくても経済的にも人気という点でも自立できていたからだ。
しかし、その広がりはかつての英連邦諸国に限られていて、日本などはまだまだ十分に普及していない。加えて近年は、さまざまなスポーツが台頭し、世界中で多様な広がりを見せている。
そこでICC(国際クリケット評議会)も、これまでの方針を転換し、五輪への参加を目指すことにしたのだ。
もうすでに2028年米国ロサンゼルス大会、あるいは32年豪州ブリスベンでの採用が有力視されている。
日本では4000人ほどがプレーしていると言われているが、五輪競技となればもっと関心が高まり、若い競技者も増えていくことだろう。
その後押しをしようというのが、誕生したクリケット議連の役割でもあるのだ。
国会内で行われた設立総会には、クリケット強国の大使館からも来賓が駆け付け、クリケットならではの国際性を披露することができた。
参加した各国は
・英国
・オーストラリア
・ニュージーランド
・南アフリカ
・スリランカ
・バングラディシュ
・パキスタン
・インド
どこも日本より格上の強豪国だらけ。
なかでもインドは世界が認めるクリケット大国だ。
それだけに挨拶に立ったインド駐日大使の話もすごかった。
シビ・ジョージ大使が言った。
「インド人にはクリケットの血が流れている」
「インド人は、寝ても覚めてもクリケットのことを考えている」
インドには、しばらく勝てそうもないが(笑)、日本のクリケットが新しいスタートを切ったことを素直に喜びたい。
昭和33年4月7日生/新潟県新潟市出身
慶応大学野球部→東芝野球部→ヤクルトスワローズ入団(昭和60年)
同年5月11日の阪神戦にてプロ野球史上20人目となる公式戦初打席初ホームランを放つ。
5年間のプロ野球生活引退後、オーストラリアで日本語教師を経験。帰国後スポーツをする喜びやスポーツの素晴らしさを伝えるべくスポーツライタ―の道を歩む。
オリンピックではリレハンメル、アトランタ、長野、シドニー、ソルトレークシティー、アテネで、サッカーW杯ではアメリカ、フランス、日韓共催大会でキャスターを務める。
現在はあらゆるメディアを通して、スポーツの醍醐味を伝えている。
2022年7月の参議院議員選挙で初当選。