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【第四回】ハルスポーツチーフディレクタ-の和智正哉さんとの対談!

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    第4回中根の勉強部屋はハルスポーツチーフディレクタ-の和智正哉さんです。2001年に販売開始し、一般の方々は勿論、アスリ-ト、芸能界まで幅広く使用頂いており、未だに根強い人気の「楽体」について聞いていきたいと思います。(アスリート街.comのオンラインショップでも絶賛販売中)

    ――こんにちは!和智さんとは何度もご一緒させて頂いておりますが、今回はアスリ-トの方々には準備の大切さ、一般の方々には健康をテ-マに、あらためて楽体の良さをお伝えしたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。まず初めに楽体とは。

    和智:宜しくお願いします。「楽体」は2001年から販売が始まっていて、沢山の方々にご使用頂いております。最初にヒットするきっかけは2008年に健康増進法が施行され、メタボリックシンドロ-ムという言葉が更に注目をされるようになり、「ダイエット器具」としてTVで放送され、芸能界(渡辺徹さん他)から拡散された感じでした。難しいことを言う前に、肩甲骨周りを柔らかくする、お腹周りを引き締める為の器具、そんな感じでした。

    和智:楽体は、身体運動学を研究してきた中で考案された理論「ハルメソッド」を体感して頂くツ-ルとして生まれた商品です。「ハルメソッド」とは簡単に言うと、正しい姿勢をもたらすことで、高度な運動能力を発揮出来る理論です。この楽体を使って運動して頂くと、正しい姿勢に導いてくれ、それ以外にも軸の強化や体幹の強化にも役立ちます。そして正しい姿勢になることで、一般の方々には肩こりや腰痛の改善に役立つと考えられています。また、研究の中で簡易的に姿勢を良くする方法として、楽体を左右対称に引っ張ることで体の軸が整う(バイラテラルバランス)ということが発見されました。

    楽体で運動して、軸を整えた状態でトレ-ニングする。また楽体を引張りながら簡易的に軸を整え、トレ-ニングをする。この考え方をベースにプロ野球界は勿論ですが、オリンピック選手やプロアスリ-トの沢山の方々に指導してきました。実際にいくつか代表的な運動をしてみましょう。

    和智:先ずは楽体を正中線(体の中心)中心に左右対称に引っ張りましょう。

    ――良い姿勢は具体的にどんな姿勢を言うのですか。

    和智: 横を向いた時に、耳の穴、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になっている状態が一般的に良い姿勢と言われています。

    自然に直立した状態


    楽体を引っ張った状態で直立した状態

    和智: 楽体の運動をした後は、楽体を引っ張らなくても引っ張った状態と同じ状態になります。

    トレ-ニング開始
    肩甲骨周りのストレッチ

    楽体を引っ張った状態で後ろに回し、肩甲骨を閉めたり、開いたりする。

    次に同じ運動を左右斜めにして行う。次に出来れば引っ張った状態で前後に回す(水泳の背泳ぎとクロ-ルのような感じ)。

    腹斜筋(脇腹)のストレッチ

    今度は楽体を引っ張った状態で頭の上にもってきて、左右に体を倒す。最後に引っ張った状態で旋回する。

    腹筋と太もも前側のストレッチ

    楽体を背中に回し少し足を広げ、引張った状態で体を後ろに反らせる。反らした時に楽体を前に更に引っ張る。(楽体で体を支える感じ)

    背筋と太もも裏側のストレッチ

    楽体を引っ張った状態で後ろに回し少し足を広げ、その状態で上半身だけ倒していく。

    応用編:スクワットトレーニング

    和智: 次は応用編で簡単なスクワットトレ-ニングをしましょう。楽体の引っ張り方は3種類ありますが、背中に回してやってみましょう。顔は正面を向いて、お尻を落としていきます。その時に膝が前に出ないように注意して下さい。前に出てしまうと膝を痛める可能性があります。

    ――結構きついです・・・

    捻転運動

    和智:次は体の捻転運動をしましょう!この運動はお腹周りを凹ませるのには良いと考えられている運動です。

    ――簡単ですがいくつか楽体運動を体験させて頂きましたが、本当にきつかったです・・

    和智:そうですね。でもそれは多分中根さんが少し運動不足だからかも知れませんね(笑)簡単な運動でしたが、今度は楽体を引っ張らずに直立した姿勢を横から見てみましょう。

    使用前

    使用後

    ――変わりました!楽体を引っ張った状態と変わらないですね。ところで、この少しの運動でも筋肉が張った感じになるのですが、筋トレ効果ってありますか?ちなみに和智さんは凄い身体ですが。

    和智:私は楽体とパワ-バランスだけです。

    ――パワ-バランスとは?

    和智:パワ-バランスは効率よく全身運動をするための器具でして、普通に振ればランニング的な効果、スピードを上げて振ればダッシュしているのと同じような筋活動を可能にしてくれます。それで筋肉を維持している感じですかね。

    ――楽体とパワ-バランスだけでその身体だとすると、やはり筋肉は付くってことですかね!

    和智:基本的にアスリ-トの方々においては使い方によりますが、筋トレというよりインナ-マッスルとアウタ-マッスルの連携がとれると考えてもらえればいいかと思います。負荷の軽い筋トレでしたら、楽体を引っ張りながら行ったら効果が増すと思います。楽体だけでしたらスクワットなどダイナミックな動きを取り入れていかないと筋肉は付いていかないですね。

    しかし、楽体の特徴でもある、伸張反射(筋肉を伸ばして縮める動き)を上手に使う事でストレッチングでも多少の筋肉は付いてきます。楽体は最大出力を上げる瞬発系の筋肉ではなく、しなやかな筋肉が付いてきます。

    例えば、楽体を引張りながらジャンプするなどした場合は、瞬発系のバランスの良い筋肉が付いてきます。先ほども言いましたがトレ-ニング方法は、いくらでも考える事ができます。プロチ-ムで指導しても多くの理論とケンカしない為、受け入れてもらえやすいです。

    ――ところでこの楽体をどんなスポ-ツでどんな練習に応用しているのですか?

    和智: 例えば、野球では投手や打者として考えた場合、楽体を引っ張りながらシャド-ピッチングなどを行います。

    ――なるほど!この形なら体幹が使え、力が身体の中心に集まっています!次回の野球教室などで子供たちに教えやすいですね!

    投手

    投手

    打者

    打者

    和智:中根さん、そうやって教えてください。子供たちに早く身体の使い方を知って欲しいですね。

    ――ところで和智さんが持っているその太い楽体はなんですか?

    和智:これは近日中に販売を予定している商品です。楽体そのものは、どちらかと言うと上半身を中心にストレッチ(運動)を行う商品ですが、これは下半身を中心にストレッチや可動域を上げるための商品です。ちなみに体力的に自身のある方は通常の楽体運動をこれですると、それこそ筋力も付くかと思いますが。少しやってみませんか?

    下半身用の楽体を腰に掛け、足にひっかけます。体幹のバランス運動です。下半身用の楽体を腰と足に掛けて頂き、両手で楽体を持ちます。V字腹筋の形ですね。

    ――これは難しい!

    和智:(笑) トレ-ニング前後で形がまるっきり違いますよ!すごく良いです!

    和智:特に股関節の動きは姿勢もそうですが、身体を動かすにあたり物凄く大切な部分です。十分に可動域を増やす必要があります。特に中根さんは関節が硬いですからね!

    先ず、下半身用の楽体を腰に掛け、片足にひっかけます。そのまま90°に持ち上げて左右に倒します。左右のバランスが大切ですのでこれも両足行います。

    ――これもきついですね!倒す時、戻す時も負荷がかかっている感じです。

    和智:それが楽体の良いところです。(伸張反射運動)次も股関節周りです。楽体を腰と足首部分にひっかけます。写真の形を作って膝を左右に倒す運動です。

    和智:立って行う場合は、壁に寄り添って腰とつま先側で楽体をひっかけます。そして足を左右にスライドし骨盤を開いて閉じる感じです。中根さん!顔が下を向いていて悪い見本になっていますよ!(笑)

    ――さっきの通常楽体よりキツイ・・・今回、自分の身体の状態が良く分かりました!筋肉がつってしまうほどガチガチでした!本当に情けないです。

    和智:特に中根さんは普段からやらないとダメですよ!余談ですが、この下半身用の楽体は、普段からトレ-ニングされているアスリ-トや、体力に自信のある方は、上半身の運動もして頂くと良いかと思います。ただ、くれぐれも怪我等には注意して頂きたいですが。

    今回は、肩甲骨と股関節周りのトレ-ニングを行いました。これは基本中の基本になります。先ほども言いましたが、競技種目によって方法はいろいろと考えられます。楽体を身体の中心で左右対称に引っ張りながらトレ-ニングする事で、アスリ-トの方は怪我の予防にも繋がります。皆さんも健康維持、ダイエットに繋げてください。

    ――和智さん、今回は大変勉強になりました。ありがとうございました。汗だくになりました!(笑)

    http://www.halspv.com/index.html
    結び方やトレ-ニング方法などはHAL SPORTSのHPをご覧ください。もうすぐアップされます。また「ハルメソッド」について、通常の楽体の運動方法、パワ-バランス、その他運動器具など詳しく記載してあります。

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