新着情報

【第三回】アスリ-トネイル協会 会長 田中 知美さんとの対談!

SHARE 
  • 連載一覧へ


    今回の中根の勉強部屋はアスリートネイル協会さんへ伺って来ました。前回までは元アスリートの方々へ、その競技種目をより理解し、興味を持って頂けたらとの思いで勉強してきました。
     
    今回は現役アスリートの方々や現役を退いたアスリートの方々にも勉強して頂きたく、アスリートネイル協会さんに伺って来ました。

    ――こんにちは。今日はよろしくお願いします。実は田中会長とは初めてでは無いんですよね。私も現役時代、また現在においても爪のケアにはとても興味を持っていまして、今日はより詳しくアスリートネイルについて教えてください。先ずはアスリートネイル協会について教えてもらえますか。

    田中会長:こちらこそお願い致します。アスリートネイル協会は、基本的にはアスリート専門に爪のケア・メンテナンスを施すトレーナーを育成する協会です。年に数回講習を行い、その後認定試験を行って合格者には当協会から認定書をお出ししています。講習会は単にネイルの勉強だけでなく、栄養面やスポーツ医学なども勉強して頂いております。それ以外にまだまだ認知度が低いため、啓蒙活動も行っております。

    ――そうなのですね。協会が出来て何年になりますか?また現在本協会が認定したトレーナーは何人くらい居られるのでしょうか?

    田中会長:アスリートネイルを商標登録したのは2011年です。実際に協会として動き出したのは2015年で、今現在全国に100名近くのトレーナーが居ます。

    ――凄いですね!100名も居るのですか。私も現役時代に知り合いたかった・・・ちなみに受講される方々はどんな方々が多いですか?

    田中会長:色々な方々が来られますが、一番多いのは既にネイルの資格を持ってらっしゃる方ですかね。それ以外にもスポーツトレーナーの方や、アスリートの奥様なんかも受講されています。

    ――アスリートの奥様やスポーツトレーナーの方は何となく分かる気がします。それでは次に何故アスリートネイル協会を立ち上げようと思ったのですか?

    田中会長:私がネイルの勉強をしに渡米した時、既にアメリカではデザインよりも爪そのものに特化していて、日本の一般的なネイルとは少し違っていました。日本に戻りサロンをオープンしたら、以外にアスリートの方々が爪で困っていて通って頂けました。そこからアスリート専門のネイルに特化し、少しでもアスリートの方々のお役に立ちたく協会を立ち上げました。

    ――私の居た野球界は昔から多くの選手が爪には悩まされていました!特にピッチャーは生命線的なところもありましたから。それではアスリートネイルとは具体的にどのようなネイルになりますか?

    田中会長:アスリートネイルは、アスリートがより高いパフォーマンスを引き出すために、爪のケアや爪のトラブルが発生した時のメンテナンス等行うものです。中根さんが言われていましたが、爪のトラブルって、初めは野球関係者が多いと私自身も思っていましたが、色々な競技の方々と接してきて、どんなスポーツでも爪に関するトラブルがある事を知りました。
     
    野球以上にサッカーやラグビー関係者の方々からお話を多く頂いております。それ以外でも陸上や水泳、柔道なんかもお話を頂きますが、競技別で悩みも違いますね。
     
    例えば、爪が剥がれた時には先ず病院に行き、適切な処置を施してもらいますが病院では処置までです。症状によりますがアスリートネイルはその後の対処を施せ、通常より早く復帰頂くことも可能になります。また爪の剥がれを防止すべく、対処方法もアスリートネイルならではだと思います。

    トラブル前(左)・後(右)

    ――そう言えば今年の2月に宮崎、沖縄に行かれると言っていましたが、どうでしたか?

    田中会長:行ってきました!ネイルトレーナーの研修の一環で希望者も連れて。主に野球、サッカーのキャンプを視察しながら、実際に現場の方々とも話をさせて頂き、少しの時間でしたがネイルのデモンストレーションもさせて頂きました。結構興味を持って頂けたのではないかと思っています。また、ネイルトレーナー達もとても勉強になったと喜んでいて、貴重な体験でした。
     

    ――良かったですね。私も宮崎、沖縄には行きましたが、現地で会えず残念でした・・・次は、実際に爪のケアはいつ頃、どのタイミングで始めたら良いですか?

    田中会長:早ければ早いほど良いと思います。お子さんがスポーツを始めた時、その時点から気にして頂けると良いです。若いうちは爪も柔らかくケアの仕方も違ってはきますが、若いうちからケアをして頂くことによって選手生命を長く続けて頂ける可能性があります。爪のトラブルで引退を余儀なくされるケースも有ると聞いています。

    ――そうか~私も小学生の頃からやっておけば・・・でも昔は少々の怪我では「つば付けておけば治る!」的な教育だったですからね。

    田中会長:今はケアの方法や医学、トレーニング方法も格段進歩していると私は思っています。だからこそ色々な事をやる側も教える側も知識を増やしていけたら良いと思っています。

    ――簡単に出来るケアなんてありますか?

    田中会長:先ずは爪切りを出来るだけ使わずに、定期的にヤスリで爪を研いだ方が良く、爪の形は四角がベストです。また爪切りを使うなら深爪は厳禁です。特に足の深爪は巻爪になりやすく、指先の肉が盛り上がってしまい爪がキレイに伸びてこなくなります。指の骨って指の先端と第一関節との真ん中くらいまでしかありません。ですから指先まで爪が無いと力が入らなかったりします。
     
    後は爪のメンテナンスキッドが市販で買えたりしますので、それを使うのも良いかと(使用方法等良く読むこと)。ただ、やはり本格的にケアをしたい方は、些か費用はかかりますが、ネイルトレーナーに定期的にケアをお願いするのが一番ですが。

    ――最後になりますが今後の抱負をお願いします。

    田中会長:最近ようやく爪の重要性が見直されてきましたが、 まだまだアスリートネイルの認知度は低く、これをもっと広げて行きたいと思っています。広げることで少しでも多くのアスリートの方々のお役に立てたらと思っています。また医療関係の方々とも連携が出来れば、よりアスリートの方々に対してお役に立てる気が致します。
     
    実は海外からもお話を頂くようになってきました。ただ現状ではまだまだマンパワーが足らずに対応出来ておりません。ですからもっと多くのトレーナーを育成していけたらと思っています。出来れば5年後には1万人規模までもっていけたら!当然、育成だけでなく、トレーナーが活躍出来る場を、より多く作ることも協会の仕事だと思っております。

    ――今日は貴重なお話をありがとうございました。とても勉強になりました。今現在爪で悩みを抱えている方、アスリートネイルに興味がある方はアスリートネイル協会に問い合わせしてみてください。

    アスリートネイル協会HP
    http://athlete-nail.com/

     
    田中会長:中根さん、実際に簡単ですがケア体験してみませんか?

    ――えっいいのですか?是非やってください!

    ケア風景

    ケア後

    ――汚かった爪が・・・艶も出て、物凄く変わりました!ありがとうございました。

    関連記事