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【第二回】ヒップホップチーム「ROCK STEADY CREW」の代表Crazy Legsさんと君原正美さんとの対談!

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    ( 写真Crazy Legs ) ※インタビュ-2/19に実施

    今回の中根の勉強部屋は、世界のヒップホップ界第一人者で「ROCK STEADY CREW」の代表Crazy Legsさんと、
    「ROCK STEADY CREW」に日本人として初めてメンバ-に成られた 君原正美さんをお迎えして、ダンス界について勉強したいと思います。

    -先ずは、昨日のRSC MASAMI STUDIO開設20週年記念イベントはお疲れ様でした!(2/18開催)
    私も初めてダンスイベントを観させて頂いたのですが、とても興奮して観ていました。

    -Legsさんはどんな感想ですか?

    LEGS:日本のヒップホップも盛り上がっていて、ダンスのレベルも高く本当に楽しかったよ!

    -正美さんは?

    MASAMI:凄く盛り上がってくれて良かったのと、ホっとしています。関わってくださった全ての方々に感謝しています。

    -イベントの中でバトルが有りました。私は初めてダンスのバトルを観たのですがバトルの順番や音楽は初めから決まっているのですか?

    LEGS:音楽は決まっていないし、日本では順番は決まっていないよ!
    アメリカでは踊る順番は、ホ-ム、アウェイチ-ムで決まっている。やはり最後に自分が踊って決めたいと思っている人が多いけどね。(笑)
    バトルは何が起こるかわからない場所。例えば床に落ちた汗で滑って失敗するかもしれない。そんな状況下ではこれまでベストを尽くして練習してきたことに自信を持ち、思い切っていくしかない。

    -バトルでの勝敗を決めるポイントは何ですか?

    LEGS:バトルでやりがちな事は同じ動きを繰り返してしまう事。
    勝ち抜き戦なので前回にやった動きを次にやってもばれないだろうと思うダンサ-が多い。
    バトルに勝てるダンサ-は同じ動きを繰り返さずに個性を出して踊れる人だと思う。
    私が審査員の時はその部分をしっかり見るようにしている。
    私が忘れていると思う人達が多いので、それをちゃんと見逃さずに、同じ動きを繰り返していない人を次のラウンドに進めるようにしている。
    ユニ-クな動きで求めている事をしっかりやっていて、そんなバトルしている二人が共に素晴らしい時は、ちょっとした失敗を探す時もあるかな。そうしないと勝敗をつけられないからね。
    やはり「音楽にリズムが合っているか」、「ダイナミックに踊っていたか」「スム-スな動きと流れ」「一つ一つの正確さ」「テクニック」「リアクションの仕方」「ダンスで自分をどう感じさせてくれたのか」そういった点を審査の対象にしている。
    同じレベルで勝敗が付きそうになかった場合は二人の服装、どちらが格好良かったかで決めますよ!(笑)
    やはり私たちのヒップホップの世界、ファッションは大きな要素なので!そこは欠かせない部分かな!

    -今回のイベントで日本のダンサ-を見て感じたことはありますか?

    LEGS:日本の子供たちは泣きすぎる(笑)
    自分の場合はタフな環境で育ったし、失敗したら周りから散々な言われようだった。
    その中で耐え抜いて、もっと練習をしようと思ってやっていた。そうしないと生きていけなかったからね。そんな環境で育ったし、すぐ泣くっていう環境ではなかった。

    -日本の教育が少し変わってきています。体罰なんてとんでも無い話です・・・

    LEGS:アメリカも最近は一緒ですよ!とにかく優しく守りながら育てる(笑)

    -さて、ここで少し話題を変えて、Legsさんがヒップホップの世界にはいつ頃からですか?

    LEGS:子供のころ野球とボクシングが大好きだったけど、母子家庭でお金のかかるスポ-ツは出来なかった6人兄弟だったしね。ボクシングのジュニアオリンピックに出る予定だったけど登録するお金も無かった。
    それでダンスに夢中になり79年に「ROCK STEADY CREW」に入った。

    -そうなのですね。それでは少し「ROCK STEADY CREW」のヒストリ-を教えてもらえますか?

    LEGS:話したら一晩でも足りないよ!(笑)
    1977年、ブロンクスでジミ-リ-、ジミ-ディーがストリ-トで踊っていた子供たちを集めて、みんなで踊ろうって形が始まり。そして素晴らしいダンサーを育てていく目的で「ROCK STEADY CREW」が結成された。
    私は79年にグル-プに入ったが2年間の間に最初からのメンバ-の多くが辞めていたよ。メンバ-はグル-プが永遠に続くとは考えていなかった。
    自身のレベルを上げていく為に、グル-プ内でダンスバトルしたかったんだけど、その相手がほとんど居なくて、当時は一人でいろいろな所に行って相手を探し回った。
    80年、マンハッタンに住んでいたが、ブロンクスのダンサ-の方が上手だったなぁ~。
    ダンスバトルを通じていろんな人と繋がった。そして「ROCK STEADY CREW」を完全に復活させたんだ。
    皆が去って行った後、ダンスをリバイブさせる。
    そして新しいチ-ム、ダンサーを増やすきっかけを作ったのも「ROCK STEADY CREW」の力だったと思う。
    「ROCK STEADY CREW」はプロフェッショナルとして、ヒップホップを踊って世界中を回る活動。TVや映画などの映像の世界に持ち込んだ、それが初期段階かな。
    ディスコから新しいダンスが流行り、物凄くニュ-スになり、引っ張りだこだった。
    一緒にやっていたメンバ-は、パンクロッカ-やヒップホップなど、集まってきた人達は全く違うスタイルで全く違う音楽や全く違う世界から来ていた。なぜか同じ精神の人たちとダンスステディアなどでパフォ-マンスをやっていた。
    自分たちの中では、それがア-トであり音楽シ-ンと思っていたし、ダンスが踊れてお金が稼げた時代。そんな活動をして世界中に広まった。若かった事もあり、取り上げてもらっていた事に感謝の気持ちが足りなかった。
    またやんちゃな奴らが多く、いつもトラブルを起こし問題ばかりの悪ガキの集まりだった(笑)

    -Legsさんはあの大ヒット映画「フラッシュダンス」に出演されていたと聞きましたが?

    LEGS:最初のストリ-トで踊っているシ-ンや、主役の代役で最後の背中で回る
    シ-ンをやったよ!
    15~6歳の時かな、この時代のプエルトリカンは、産毛のひげを頑張って伸ばしマッチョになりたい年ごろ。さぁ~これから女性にもてる予定(笑)
    足の毛とひげを剃ってレオタードにタイツで踊れと言われたことがショックだった。(笑) ワイルドスタイルにも出演したよ!

    -フラッシュダンスはもろ私の年代で、大ヒット映画だったし、音楽も日本では大ヒットしたのを覚えています。
    初来日には「笑っていいとも」にも出演したと聞きました。

    LEGS:「笑っていいとも」にも出演したし、代々木公園でも踊った。
    仕事後、仲間達とダンスハウス(バンブ-ハウス)に行って、踊る気は無かったけど、仲間から足されて急遽踊ったら人だかりが出来ていた!その時は気分が良かったね。(笑)

    -その当時、日本のヒップホップ界はどんな感じでした?

    LEGS:ほとんどの日本人はラップやヒップホップを全く知らなかったよ。(笑)
    クラブでのイベントの時に英語で「スクリ-ム!」(わぁ~と騒げ!)と叫んだら、皆が「スクリ-ム!」と叫んでいた。(笑)
    82年から世界ツア-開始して、来日したのが83年なので世界中でもヒップホップを知った国として日本は早い方かな。
    まだアメリカではディスコが流行っていて、ヒップホップはアンダ-グラウンドで生まれニューヨークだけが盛り上がり始めていた頃だった。
    そこから世界に知れ渡るまで7年近くかかったよ。

    -正美さんの「ROCK STEADY CREW」入団のきっかけは?

    MASAMI:昔から踊ることが好きで、高校の頃にはディスコの大会やダンスコンテストに出場していて、もっとダンスを本格的に勉強したくて東京に出て来ました。
    そこであるダンサ-の方と出会い、ダンスの本場で更に勉強し、自分を試したくなり、英語もよく分からないままニューヨークに飛びました!
    今思えばかなり無謀だったかも知れませんね。
    ニューヨークで一緒に仕事をしたダンサ-から「ROCK STEADY CREW」のメンバ-を紹介してもらえるチャンスを得て、何度か踊っているところを見てもらい、「ROCK STEADY CREW」に日本人では初めて入団をさせてもらいました!

    -そうですか!ある意味無謀でも、ある意味凄いですね!私が野球をもっと上手くなろうと単身アメリカへは絶対行かないです・・・
    そんな正美さんにお聞きします、今のアメリカと日本のダンス業界の違いは?

    MASAMI:アメリカは昔から一人一人が、ダンサーというア-ティストとしての意識が高いと思います。
    日本では、ダンサーはバックダンサーというイメージが強かったですね!それを変えたのはTRFだと思います。
    今は、日本のダンサ-も前に出てくるようになってきていて、これからもっともっと単独でパフォ-マ-となれるダンサーが増えるといいなと思います。
    そういう視点でいうと、アメリカはダンスの技術だけではなく一人一人キャラクタ-性も持っていて、その結果ピンでも舞台に立てる。
    又、みんなとても積極的でダンスバトルでは自分からどんどん先陣を切って出てきますし、お客さんもダンスを見ているうちに自然と一緒に踊り始める人も多いですね。
    国民性もあってか違いはありますが、日本はもう少しおとなしいイメージですね。
    そんな中、最近は日本のレベルも上がり世界的に注目され、日本人ダンサ-も海外で活躍し始めています。

    -私もイベントを見て思いましたが、やはり日本人はシャイですね!足や身体でリズムを取っている方もいましたが、レックスが「みんな立って踊ろう!」と言ったら一気に踊りだしましたね!国民性の違いもあるのですかね。

    LEGS:ニューヨークでは当たり前だけど、椅子も有ったしね。
    MASAMI:やはりLegsはエンタ-ティナ-でした。日本のダンサ-もどんどん踊ったら良いと思うのですが・・・・
    最近は物怖じしない若者が増えてきているので、今後は変わっていくと思います。楽しみですね。

    -ブレイキンがオリンピック競技になると聞きましたが?

    LEGS:2018年アルゼンチン・ブエノスアイレスのユ-スオリンピック(10月6日~18日14歳から18歳までのアスリ-トを対象とした国際総合競技大会)はブレイクダンスが新たな競技として追加された。
    テスト競技とういうカテゴリ-になっていて、今後の夏季オリンピックにブレイキンが正式種目になって欲しいと思っている。
    国際オリンピック委員会も若い世代にいろんなスポ-ツに興味を持ってもらいたいと考えているみたいだよ。
    残念なことにブレイキンはアメリカが発祥の地だが、2018年に向けての代表団が未だに出来ていない。委員会は今後ブレイキンがどうなるかわからないし、まだお金を掛けたくないらしい。でも現場では昨年から代表選手の選考は始まっているよ。
    オリンピックの正式競技になることで、いろいろな文化の懸け橋になり、様々な誤解を解く懸け橋になっていくと思う。
    ダンスを通じて世界中がお互いを知り、ダンスによって世界中が一つになってお互いを理解し合うきっかけになってくれたらなぁと思っている。差別や偏見などが、皆をバラバラにしているし、お互いをより理解できるカギになって欲しいと思っている。
    ダンスをしっかりやっていなかったら、こうやって日本に来て皆さんと食事をすることもなかったし、それだけダンスの力は凄いと感じる。

    -オリンピックの正式種目に成った場合、日本にはダンス協会なものは有るのですか?またどの様に選手を選考するのですか?

    MASAMI:ダンス協会という様な団体は5団体以上あります。
    選考はダンススポ-ツ連盟がやると思いますが、選考にあたり日本としては、あたふたしないと思いますよ。
    またダンスが正式種目になったら、日本のダンス界も大きく変わると思う。とにかくヒップホップを知って貰えることが大きいですね!

    -最後に、今日は「ROCK STEADY CREW」の若い日本人メンバ-も居ますが、
    彼らも含め、日本のダンサーメッセージを頂ければ!

    LEGS:先ずはメンバ-の彼らに、今回このような形でヒップホップの話しを出来た事、若い日本のダンサ-にヒップホップの歴史や現状を話せて良かったと思う。
    これがヒップホップの力というか、ヒップホップがこのような形で私たちを結び付けてくれて本当に素晴らしい文化と思う。
    今後、彼らがどうやって広めていくのかは彼ら次第だよ!それから若いうちに様々なスポ-ツにチャレンジしたほうが良いよ!
    あらゆるスポ-ツの動きはダンサ-にとってメンタルの面でも良いエスケ-プになる。他のスポ-ツは物凄く集中しリラックスしないとできないし、ダンスと全く違う動きやメンタル的にも身に着けられる。特に格闘技系は集中力やファイタ-として多くのものを身に着けられるよ!
    基本私はダンスの映像よりも野球やボクシングなどスポ-ツの映像を見ている時間の方が長い!(笑) 振付の動きの中にボクシングの動きも取り入れているしね!
    そして日本のダンスをこよなく愛する人達へと言うより、アスリ-トの人達皆に伝えたい!私たちアスリ-トは違いよりも共通点の方が多い。自分たちのやっているフィ-ルドの中で頂点を目指して一生懸命頑張っている同じもの同士。
    そのフィ-ルドに立つ前はダンサ-であろうと野球選手であろうと、どのジャンルのスポ-ツをやっていようとも同じだけ緊張すると思うし、その緊張感を利用してどれだけ最高のパフォ-マンスを出せるのかを知っているのは私たちアスリ-トである。
    お互いが戦わなければならないフィ-ルド、そこに立つまでお互いがどれだけ努力してきたのかをリスペクトして、尊重し合わなければならないと思う。
    私たちがやっていることは簡単なことではなく、すごく辛いことに直面することが多いし、もちろん練習が辛いという事もある。
    負けた時の悔しさ、怪我をしてしまった時など、皆が同じように経験している。そのことは皆同じようにNo1になる為にやっている事。
    アスリートとしてお互いに尊重し理解し合って頑張って欲しい!

    -今日はお疲れのところ、長い時間ありがとうございました!
    全く縁の無かったダンスの世界を知れたこと、Legsさんや正美さん達と出会えて、とてもダンスに興味が湧きました。
    Legsさんのアスリ-トとして、そしてアスリ-トに対しての思いをお聞きしてとても感銘を受けました。

    【応募終了】アス街・プレゼント企画!

     
    プレゼント企画は終了致しました。
    たくさんのご応募ありがとうございました。
     

    「ROCK STEADY CREW」の代表CrazyLegsさんとMr.Wigglesさんに今回イベント用に直筆のサイン入りオリジナルキャップを頂きました。
    また今回の対談に参加して頂く予定で、当日体調を崩され参加頂けなかったMrWigglesさんにも自身のTシャツにサインを頂きました。
    合計、抽選で2名の方(各1名様)にプレゼント致します!

    ①CrazyLegs & Mr.Wiggles
    直筆サイン入りキャップ

    ②Mr.Wiggles
    直筆サイン入りTシャツ

    <プレゼント企画詳細>
    ■当選者数
    2名様(抽選)

    ■応募締め切り日・時間
    応募の締切日:2018年5月28日(月)正午12:00をもって締め切りとさせていただきます。

    ■その他
    ・お一人様につき1回1商品までのご応募とさせていただきます。
    ・当社が不正と判断した場合には、当選を無効とさせて頂く事がございます。
    ・賞品の発送は日本国内に限らせていただきます。
    ・賞品の発送に関しては、応募締切日の7営業日後より、準備が整い次第行います。

    ■当選者の発表方法
    ・厳正なる抽選の上、当選者を決定いたします。
    ・当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。

    ■応募が無効になる例
    ・ご応募くださった読者のご住所・転居先が不明等で賞品がお届けできない場合は、ご当選を無効とさせて頂きます。また、記入漏れがある場合は、ご応募は無効とさせていただきます。

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    アスリート街.com事務局:athlete@jin-27.co.jp

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